Ole Gunnar Solskjaer

出身地 : Kristiansund / Norway
誕生日 : 1973.2.26
身長 : 174cm
体重 : 74kg
ポジション : FW
クラブ : Manchester United
Manchester Uとの契約 : 1996.7.29
Manchester Uデビュー : 1996.8.25対Blackburn戦(Plemier League) 
No : 20
Manchester Uでのタイトル :
     1996-97 プレミアリーグ優勝
     1998-99 プレミアリーグ優勝
     1998-99 FAカップ優勝
     1998-99 チャンピオンズリーグ優勝
     1999   インターコンチネンタルカップ優勝
     1999-00 プレミアリーグ優勝
     2000-01 プレミアリーグ優勝
     2002-03 プレミアリーグ優勝
     2003-04 FAカップ優勝
     2005-06 カーリングカップ優勝
     2006-07 プレミアリーグ優勝
Manchester United(以下ManU)の選手の中で尊敬する選手は誰かと聞かれれば、私はSolskjaerと答える。彼ほどManUへの愛を感じさせてくれる選手はいない。彼は多くの試合をベンチから見つめる。あれほど才能に恵まれた選手がである。Solskjaerがベンチにいるのは彼の実力が他の選手より劣るというのでは決してなく、ファーガソン監督の試合に勝つための重要なプランの1つだからである。選手は皆試合に出てプレーしたいに決まっている。Solskjaerは試合に出れない事をインタビュー等で聞かれると「自分はManUの一員でいれるだけで幸せです。プレーする時間をもらえた時はMauUの勝利の為に全力でプレーします。」と語っている。こんな考えを持ちつづけることは困難なように思えるが、SolskjaerがManUで10年プレーし続けてることからもこの言葉は本心であるのは疑いようのない。尊敬に値する偉大なプレーヤーである。



ノルウェーの3部リーグのClausenegen FKでパートタイムでプレーしていたSolskjyaerは、1995年にノルウェー1部リーグのMoldeに移籍した。95シーズンには26試合に出場20ゴール、96シーズンには16試合で11ゴールの活躍をし、一部ヨーロッパのトップクラブの注目を浴びるようになった。
ManUもこの若い(当時23歳)ノルウェー人ストライカーの実力を高く評価し、1996年7月29日にSolskjaerと正式契約をした。Moldeからの移籍金は150万ポンドであった。
この時、Solskjaerが後に数多くの劇的なゴールと、無数のタイトルをもたらす選手になろうとは誰しも想像出来なかっただろう。唯一Ferguson監督だけはその可能性を信じてたかもしれない。

ManUでのプロデビューは1996年8月25日、Old Traffordでの対Blackburn Rovers戦(プレミアリーグ)である。1-2でリードされた64分にDFのMayと交代してピッチに入った。そしてその6分後に同点となる初ゴールを決める!シュマイケルのキックしたボールを敵陣内でジョルディークライフがヘッドで前方へ流し、走りこんだSolskjaerがペナルティエリア付近からシュート。このシュートはキーパーに止められるものの、こぼれたボールに右足でゴール右隅に決めた。ゴール後Solskjaerはその場で両手を高々くあげたがすぐに降ろし(照れたのかな?)、一番にお祝いに駆けつけたカントナと抱き合った。
この96-97シーズンはプレミアリーグ33試合に出場し18ゴールも決め、ManUの優勝に大きく貢献した。

97-98シーズンはプレミアリーグにおいて22試合に出場し6ゴールをあげるが、ManUは残念ながら優勝を逃した。怪我でSolskjaerが出場出来ない試合が多かったのが要因の1つである。

98-99シーズンはManUの歴史の中で史上最高のシーズンである。チャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、FAカップに優勝し3冠を達成した。このシーズンのManUの最後のゴール、あまりにも劇的なゴールを決めたのがSolskjaerである。
チャンピオンズリーグ決勝戦のカンプノウでの対バイエルン・ミュンヘン戦、MauUはキーンとスコールズの出場停止の影響を受け、苦戦を強いられる事になる。Solskjaerがピッチに立ったのは0-1でリードされた80分だった。その1分後ファーストタッチでヘディングシュートを試みたが、DFと競りながらだった為力の入ったシュートを打つ事が出来ずカーンにセーブされてしまう。
Solskjaerが入った後も流れはバイエルンにあった。ManUの決定的なピンチはシュマイケル、そしてゴールバーが守った。その後Solskjaerはもう一度ヘディングシュートでゴールを狙ったが力なく簡単にカーンに止められた。
このまま終ってしまうのかと諦めかけたロスタイムに奇跡が生まれた。
91分、ベッカムの左からのコーナーをDFがクリアしきれず転がって来たところをギグスがシュートし、これをシェリンガムがゴール前でゴール左隅に流し込み同点とする。
喜ぶManUの選手に対して、優勝を確信してたバイエルンの選手達には気力がみられず、延長戦でManUが勝つのでは!?と期待したのだがこの試合に延長戦はなかった。
試合再開後、魂の入ってないバイエルンからボールを奪い、前線に一人残っていたSolskjaerにボールが渡った。SolskjaerのクロスはDFにあたったが1分前と同じ左からのCKを得た。ベッカムのあげたCKはゴール前に走りこんだシェリンガムにピタリと合い、シェリンガムはヘッドでボールをさらにゴール前へ流し込んだ。そこに待っていたのはSolskjaer。難しいボールであったがSolskjaerは右足をおもいっきり伸ばしボールを捕らえ、バイエルンのゴール天井へボールを突き刺した。
あまりにも劇的すぎる勝利であった。
この98-99シーズンのSolskjaerはプレミアリーグでの19試合12ゴールに加え、上記のCLリーグ決勝ゴールやFAカップリバプール戦のゴールなど貴重なゴールを決め、ManUの3冠に非常に貢献した。

99-00シーズン、プレミアリーグで28試合に出場し12ゴールを決めManUの優勝に貢献した。

00-01シーズン、プレミアリーグで31試合に出場し10ゴールを決めManUの優勝に貢献した。

01-02シーズン、プレミアリーグで30試合に出場し17ゴールを決めたが、ManUは3位に終ってしまう。

02-03シーズン、プレミアリーグにおいてSolskjaerは自身最多の37試合に出場し9ゴールを決めManUの優勝に大きく貢献した。。37試合出場はここ数年のManUの全選手の中でも1番の出場数だと思われる。
このシーズンの優勝はとても素晴らしかった。3月初旬にはアーセナルと8ポイントも離されて優勝は非常に困難と思われたが(ポイント差に加え、残りの対戦相手はManUの方が遼に厳しかった)、その後ManUは残り10試合を9勝1分と素晴らしい成績を残し、一方でアーセナルは失速した為最終戦を待たずに優勝が決まった。
このシーズンは優勝を決める上で大事な試合、大事なゴールが数多くあった。1/18対チェルシー戦のフォルランのロスタイムでの決勝ゴール、最後8試合連続ゴールを決めたニステルローイの全ゴール、スコールズの4/12ニューキャッスル戦のハットトリックや4/27トッテナム戦のヘディングシュート等・・・。
どのゴールも優勝に欠かせないゴールであったが、一番重要なゴールは2/22Bolton戦での90分のSolskjaerの同点ゴールだと思った。終了間際ベッカムの右からの低いクロスにゴール前で右足で合わせたゴールである。0-1でリードされたまま試合終了が近づいた時、この試合に負けたら優勝はないなと思った。今振り返ってみても強くそう思う。優勝への望みを繋げた貴重なゴールであった。

03-04、04-05、05-06の3シーズンは、怪我の為、ほとんど出場する事は出来なかった。
ManUもプレミアリーグでの優勝は叶わず、FA CUP、カーリングカップを1度ずつ優勝したのみである。

06/07シーズン、元気なSolskjaerが戻ってきた。彼がピッチ上で見れるだけで嬉しいです。


最後にSolskjaerのあるインタビューでのコメントを載せておきます。

「My love for United is greater than my need for more money. My dream is to finish my career with Manchester United. I don't want to play for any other clubs. I have had other offers,far better offers,but I fear any other club would be a tragic comedown for me. I hope when the time comes I'll get another contract and the chance to end my career at Old Trafford.